エネルギー事業

受配電設備事業

東テク新社屋ビルで採用した受配電設備の概要

受配電設備の中で変圧器は大変重要な役割を担います。電力会社からの6.6kVAという高圧な電力をビルの中で安全に利用できる100V、200Vに変圧して全体に電気を配ります。その際の機器選定については、CO2削減や省エネ対策に日本でトップクラスの超高効率変圧器を採用する事にしました。

超高効率変圧器の採用経緯

株式会社 日立産機システムの超高効率変圧器「アモルファス変圧器」は鉄心にアモルファス合金を使うことで無負荷損失を低減する事ができ、約40%のエネルギー削減が可能になります。(※1)
その効率は国が定めるトップランナー方式の現基準であるトップランナー変圧器2014への対応も十分にクリアしています。また変圧器は平均25年間使用されますが、その間ずっと省エネ=CO2削減ができ、素材であるアモルファス合金はリサイクルされ環境への負荷も抑えます。こうした事実が採用の条件に合致しました。

(※1)平成14年4月3日エネルギー調査会 変圧器新基準小委員会調査結果より

アモルファス変圧器

油入変圧器

新社屋での快適な環境を創造するために採用した防振装置

新社屋の設計にあたって、ビル内での生活環境を快適なものにするために、振動・擬音=ノイズコントロール技術は大変重要です。新社屋の屋上には、キュービクル内に変圧器が合計5台(500KVA×1台、300KVA×1台、200KVA×3台)設置されています。その変圧器にはOS式防振装置が採用されています。
特許機器株式会社は、振動を専門にしているメーカーで、免震・耐震や制振・防振・ 除振といった総合的な制動制御技術を持って各種装置を製造しています。そこで新社屋の変圧器に採用されているのがOS式防振装置です。変圧器に大きな負荷がかかる昼間に発生する振動やノイズなどを防ぎ、遮断して快適環境の創出に貢献しています。

OS式防振装置

変圧器のBCP対策

東テクでは、防振対策だけではなく、ビル全体のBCP対策として電気のインフラを支える変圧器用減震耐震装置 TTR型の提案も積極的に行っています。
特許機器株式会社の変圧器用減震耐震装置 TTR型は、大きな地震動による変圧器端子部の変位を大幅に低減し、変圧器損傷による大規模停電を防ぎます。

TTR型の特徴

  • 変圧器頭頂部の特殊アブソーバにて地震動による変位を大幅に抑制します
  • 連続した地震に対しても効果を発揮します(連続実大加振実験にて実証済)
  • キュービクル内の設置が可能で、TTR設置による盤サイズの変更もほとんどありません(既設現場への後付対応も可能)
  • 装着された防振装置の効果を損ないません

変圧器用減震耐震装置 TTR型